ギターアンプ修理 リペア&モディファイ例の紹介

当店にて修理やモディファイを過去行った一例をあげてみました。
今は2件しか載せてませんが、少しずつ増やしていきますね。

Fender Bandmaster Blackface Head 67年頃 AB763
大阪府 44歳 F氏所有 
ヤフオクで落札。音が小さく、やたら耳障りの悪い歪みが出る状態。
修理のついでにモディファイを行うことに。
このアンプは一度真空管が燃えて出力トランスが交換されいました。
真空管は2本ブランド違いが装着され、回路が変更され、怪しい雰囲気。
結果かなりの手術となりました。
全真空管の測定〜交換〜回路の総チェック。
リプレイス用パーツで元にもどし、平行して回路をグレードアップ。
基本的なトーンは変更せずグレードアップ&バランスモディファイ、
プリ管、NOSパワー管交換。ピンポイントでのバイアス調整を行い、
クリーンなBandMasterらしいサウンドになりました。
アンプデータ <回路:AB763、プリ管:12AX7×3本、12AT7×本1 
パワー管:6L6GC×2本、整流回路=SOLIDSTATE>



Fender Vibolux Reverb Silverface 69年頃 AB568
奈良県 N氏所有
フルテンにしても音が小さいく、歪みが深いがサスティーンがなく濁っていた。
前のオーナーかサービスが手を入れていて、回路が変更されていて?な
配線処理がされている状態(右の写真がメンテ前)。
オーナー曰く、でかい音とギンパネらしい音でドライヴィングしたいとのことで
メンテ〜モディファイを行うことになった。
モデルラベルにはAA864と印刷されていますが、中身はAB568。この時代の
フェンダーはよくあるんですわ、こんなん。この回路はフェンダーアンプの中でも
異端児的で音も変わってます。
オシロスコープで測定。やはり異常である。真空管の測定〜回路の変更を元に
戻す作業。グレードアップ・バランスド・セミAB763モディファイ、パワー管の交換〜
バイアス調整。
アンプデータ <回路:AB568、プリ管:12AX7×4本、12AT7×2本 
パワー管:6L6GC×2本、整流管5U4GB×1本>



Fender Twin Reverb Silverface 68年頃 AB568
大阪府 M氏所有
ヤフオクで購入。
音は出る状態であるが、やけに大人し過ぎる状態。
ユーザーさんよりモディファイのディレクションをお任せ!大変ありがたいオーダーをいただき、とにかく健康なアンプにする作業からスタートした。
元気を取り戻すためのモディファイに始まり、こまめにサウンドチェックを行いながら
2段階に分けてモディファイを行った。

結果、元気のいい黒パネツインのイナタイ&クリーンサウンドに。
回路を変更せず回路内のグレードアップを行い、パワー管をNOSのRCAに変更に   よるバイアス変更〜調整。こいつもモデルラベルにはAB763と印刷されていますが、中身はAB568。ホントこの時期は嘘が多い...というか、ええ加減です。CBSに変わる時期で継ぎハギな仕様になってる個体が多いです。外から見て大体の予想は付くのですが買われる時は気をつけてくださいね。とは言うものの、めったに中を見て買えませんしね...
AB763回路へモディファイと平行してバイアス回路のグレードアップ&バランスドモデ  ィファイ〜再度バイアス変更調整。
アンプデータ:<回路:AB568、プリ管:12AX7×4本、12AT7×2本 パワー管:6L6GC×4本、整流回路=SOLIDSTATE>



Fender Deluxe Reverb Silverface 69年頃 AB763
奈良県 T氏所有
フルテンでもチャンプより音が小さいぐらいな異常な症状。
以前、手を入れらて回路を変更されていて、それが一番の原因のよう。
二番目にはやはり寿命が既に過ぎているパーツが盛りだくさん状態。
真空管やスピーカーもかなり元気がなくなってきている。
ノーマルチャンネルの音を変えたいとのご希望なので、今回はフルコースに
近いモディファイです。
まず、変更されている回路を元に戻す作業からスタート。
例により消耗パーツのリファイン〜モディファイを行う。
今回も2段階に分けて、健康な状態に戻す〜モディファイ。
この個体は銀パネですが回路はAB763の黒パネ、でシャーシ記入やシリアルは銀パネ時期。しかし、パーツも銀パネ黒パネ混合状態。ホントにどっちとも言えない仕様。外観もCBS初期にあるはずのアルミ枠無く、しかしグリルは銀パネ使用。外観も内部も、黒銀のハーフ状態。
健康な状態に戻す作業の中で並行してパーツのグレードアップを計り、今装着されているパワー管の状態でバイアスをピンポイントで合わしてみる。スピーカーがヘタっていてもかなり本来の音質音量に近づいてきました。
2段階は本格的なグレードアップパーツのセレクトをしモディファイ〜バランスドモディファイ。真空管テスターによる総チェック(これはいつも必ず行う作業)〜管のセレクト・装着〜バイアス調整。そして、ノーマルチャンネルをトーンモディファイ。オーナーのリクエストはミドルアップ・ゲインアップ及びスピーカーをJensen C12Qにチェンジ。最終バイアス調整でピンポイントにサウンド調整も平行し行う(これもいつもおこないます。これ大事)。やはり、最終的な出音が大事(当たり前です)ですからね。んー爆音!
アンプデータ:<回路:AB763、プリ管12AX7×4本、12AT7×2本 パワー管:6V6GT×2本、整流管GZ34(5AR4)>





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